「生きてるだけで充分だよぉ」と言っていた母が生きていない件

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こんにちは!

こちら見て頂きありがとうございます!

 

私の母は昨年59歳で他界しました。

 

お涙頂戴の様な内容にするつもりはありませんが、少し暗い部分もあるかもしれませんのでご容赦ください。

 

今回は生きてるだけで充分な件について書かせて頂きます。

母親について

私の母親は10年ほど前に難病指定の病気になりました。

 

「脊髄性小脳変性症」という病気で、沢尻エリカさんが演じていた1リットルの涙というドラマと同じ病気ですね。

 

原因がわからないまま小脳がどんどん小さくなる病気です。小脳は運動機能をつかさどる場所なので、つまりは体が動かなくなります。

 

最終的にはは眼球しか動かなくなり、本人の意識はハッキリあるのに体だけが動かなくなっていくというかなり残酷な病気です。

 

診断当時は余命は5年以下、早くて3年と言われているような状況でした。

 

ただ母親は楽観的な人だったので特に普通でした。

 

父親からもかなり遅い事後報告で「母さん病気になったけど、ips細胞とかの技術が間に合えば何とかなるかもしれないから。」とだけ言われました。

 

当時私は大学生でした。親も普通にしてるし大丈夫か。位にか考えていませんでした。

病気を知ってから

見た目上は何も変わりませんでした。

 

なんか最近よくつまづくなぁと言っていた位です。なので私も特に何もしていませんでした。

 

初めて母親の病気を実感したのは、病気がわかって1年経った時に1人で実家に会いに行った時の事です。

 

母親に元気を出してもらおうとケーキを3つ買って行きました。その時は母親しかおらずバイトの愚痴を聞いてもらったり、今こんなに生活が大変なんだと聞いてもらっていました。

 

その時も笑いながら「生きてるだけで充分だよぉ」と凄く軽い感じで言っていました。

 

そしてお互いケーキを食べ終わった後、母親が「お父さんの分も食べちゃおうかな」と言い食べ始めました。その時私は気を使わせたかな~位に考えていました

 

 

数分後もの凄く辛そうに母親が吐き始めました。私も驚きましたが黙って背中をさする事しかできませんでした。

 

その時の「ゴメンね。ゴメンね。」と泣きながら吐く母親を見てようやく病気を実感しました。

 

後から知りましたが、食事制限もあった様で本当はケーキなんか食べたら駄目だったそうです。

 

症状が見えてようやく事の重大さに気が付いた自分、何の知識もないのに支えている気になっていた自分に腹が立ち、罪悪感でいっぱいになった事を今でも覚えています。

 

父親からは「気にするな。嬉しかったんだろうな。」とだけ言われました。

 

そういえばケーキなんて買って帰ったのは初めてでした。

最後の日

母親は私が子供を連れて会いに行った10時間後に亡くなりました。

 

最後に会った時も普通でした。目は開けていませんでしたが、笑いながらみんな話を聞いていました。

 

ただ「足細くなったな~」と母親の足を触った瞬間に、もう長くないとすぐに感じ、妻にも帰り道に「あと何回かしか会えないかもしれない。」とは伝えてはいました。

 

そして翌朝父親から電話があり(辛いので省略)

 

父親からはケーキの時と同じ「嬉しかったんだろうな。」とだけ言われました。

少し振り返る

私は親には相当迷惑をかけてきました。でも

 

「学校の成績が悪くこのままでは進級できないと呼び出された時も」

 

「髪を真っ赤に染めて登校して呼び出された時も」

 

「付き合っていた彼女を叩いた先生を殴って呼び出された時も」

 

「希望していた大学に入れなかった時も」

 

同じ言葉をかけ続けてくれました。

 

「生きてるだけで充分だよぉ」

 

それをもの凄く軽い感じで笑いながら言い続けてくれていました。

 

人生のハードルが最低レベルにまで下がるので気は楽になりましたが、当時は「いや、生きてる方が辛い程の事もあるから!」「全然充分じゃないって!」としか言っていなかったなと思います。

 

今同じ言葉を聞けば決してそんな事は言わないと思います。

 

同じ言葉を聞ければ・・・ですが。

死んだら話す事も出来ないですからね。

最後に

結局暗い内容になってしまい失礼しました。 

 

私はこの言葉のおかげで、700万円の借金が出来た時も、ギャンブルなんてどうせ止めれないと思った時も、今リストラされそうになっていても、前向きになれた様な気がします。

 

そんな状況には普通の人はならないはずですけどね。私は出来た人間ではないので、何度も大きな失敗をしてしまいます。

 

その都度「死にたい」「消えてしまいたい」と本気で思いましたが、結局生きているからこそ今こうしてなんとか普通にやっていけています。

 

今当時の私の様にギャンブル依存症や借金で辛い思いをしている人も沢山いるかと思います。

 

そんな方に、母親の代わりにもの凄く軽い感じで言わせて頂きます。

 

生きているだけで充分!

 

それでは!