こんにちは!
いつも見て頂きありがとうございます!
私はギャンブルを毎日していた頃は運転が荒く、何度もスピード違反や携帯電話保持違反で捕まり、営業職にもかかわらず前歴3回にまでなった事があります。
早くホールに行きたい。
狙い台が取られてしまう。
そう思いながら、急いで運転し、終わってからはイライラした状態で帰ります。
人身事故だけはした事がないのが救いですが、そのリスクは十分にあったのかと思います。
ちなみにギャンブルを止めてからはずっと無事故無違反です。
これは関係してるんじゃないかな?
そう思い調べてみました。
ギャンブルと運転
これは私の偏見もありますが、よく街で見かける荒っぽい運転の車はだいたいパチンコ屋に入っていく印象がありました。
急いでいるのか、なんなのかわかりませんが、そんな事が多かったように思います。
そしてギャンブルをしていた頃の私もよくスピードを出しており、パチンコ屋に行く途中にオービスに撮られた事もありました。
「運転マナーと精神状態はリンクしている」と教習所でも習いましたが、
ギャンブル依存症という普通の精神状態を保てない状況にある中、運転に支障をきたす可能性は十分にあるのかと思います。
調べてみた
気になったのでPubMedで調べてみました。
日本では当然こんな研究はされていませんが、海外ではギャンブルについて様々な研究がされているので、きっと「ギャンブルと運転」についての研究論文もあると思います。
という事で、やっぱりありました!
「Gambling and Subsequent Road Traffic Injuries: A Longitudinal Cohort Analysis.」
という論文です。
研究者はカナダのトロント大学やサニー・ブルック研究所の方々などで、ギャンブルと交通事故についてのコホート分析結果が示されていました。
全文ダウンロードしたかったのですが、何故か出来ず・・。アブストラクトのみ読みました。
論文の紹介
論文概要の紹介をさせて頂きます。
※ある程度は直してはいますが、基本は直訳なので変な日本語の箇所もあります。
目的
◆ギャンブルに関与した成人とギャンブルをしなかった人の間で、交通事故のリスクを比較する。
方法
◆2007年および2008年にカナダのオンタリオで実施された大規模な人口調査で、成人の縦断的なコホート分析を実施した。
◆問題賭博重大度指数(PGSI)への回答を使用して、非ギャンブラー、リスクのない、リスクの低い、またはリスクの高いギャンブラーを区別した。
◆2014年3月31日までに運転手、歩行者、または自転車運転者として健康保険データベースを介して交通事故を監視した。
◆95%信頼区間(95%CI)を有する率比(RR)として相対リスクを推定した。
結果
◆成人30,652人が参加し、52%がギャンブラーとして自己識別され、49%がノンリスクギャンブラー、2%が低リスクギャンブラー、1%がハイリスクギャンブラーであった。
◆追跡期間の中央値は6.8年で、821回の交通事故には708人(2%)が関わっていた。
◆交通事故の絶対リスクは、リスクの高いギャンブラーでは1000人年当たり6.4人(95%CI 3.7-10.4人)、非ギャンブラーでは1000人年当たり3.6人(95%CI 3.2-4.0人)であった。
◆交通事故の相対危険度は、リスクの高いギャンブラーでは、非ギャンブラーよりも有意に高かった(RR 1.68,95%CI 1.03-2.76)
◆ドライバーとしての交通事故リスクは、リスクの高いギャンブラーでは非ギャンブラーよりも増加した(RR 1.97,95%CI 1.13-3.43)
以上が内容になります。
この調査凄いですよね。
これだけの症例数を追いかけているのも凄いですが、健康保険のデータベースから交通事故を監視って・・・。
日本もこれくらいの規模の調査をやっていけば、治療ガイドラインや法整備まで説得できるほどのエビデンスをつくれるのにな・・・。と思います。
交通事故を減らせるなら警察も関心を持ってくれるかもしれませんしね。
ギャンブルと交通事故は関係する
話を戻して、
つまりはギャンブラーが運転する場合、そうでない人と比べて交通事故の相対リスクが
97%も増加している。
という結果でした。
(ちなみに、運転者に限らない交通事故でも68%も相対リスクが上がっています。)
上記はあくまでもカナダのデータで交通ルールも違う日本にそのまま当てはめていいかは不明ですが、
ギャンブルによりドライバーとしての 運転危険度が増す可能性が高い事がわかりました。
最後に
私がまた昔のギャンブル生活に絶対戻りたくない理由の一つにもこの運転があります。
もう昔の様にイライラしながら運転する事は嫌です。いつか必ず事故を起こします。
今後周りを守るためにも、自分を守るためにもこのままギャンブルを辞め続けて、安全運転を心がけていきたいと思います。
いつも見て頂きありがとうございます!
それでは!