何故ギャンブル依存症は自分が病気だと認めないのか

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こんにちは!

いつも見て頂きありがとうございます!

 

ギャンブル依存症は「否認の病気」であると言われています。

 

俺は違う!

その気になればすぐ辞めれる・・

これは唯一の趣味だから・・

ストレス発散の為だし・・

 

そんなこと言ったら周りの奴らだってみんな依存症になるだろ!?!?

 

と、いう感じですかね。

昔の私の心の声が漏れてしまいました。

 

本人が認めなければ治療ができません。

「助けて」と声を出さなければ周りも助けれらません。

 

それでも何故ギャンブル依存症は自分は病気じゃないと言い切ってしまうのでしょうか。

 

という事で今回はギャンブル依存症と病識について書きたいと思います。

病識とは

自分が病気であるという自覚の事を医学用語では「病識」と言います

 

この病識は問題意識とも捉えられ、治療を前向きにしていくにあたり重要な要素になります。

 

色々と調べた際に出てきましたが、特に看護の分野でも患者に如何に病識を持ってもらうかというのが課題になっていたりするようです。

なぜ病識が低いのか?

ギャンブル依存症はこの病識が低いという特徴があるわけですが、その原因は何なのでしょうか?

 

この記事を書くにあたり色々な文献を探してみましたが、これに関しては見つける事ができませんでした。

 

ただ、同じ精神疾患である「統合失調症」の文献でこの様な記載を見つけました。

 

統合失調症において、「病識」欠如はもっともよく観察される所見の一つである 。これは、統合失調症者が自己の病的体験を客観的に見る機能がうまく働いていないこと によると考えられる 。自己を客観視できないために少なからず病的体験に不安定さを感じ、妄想的に認識しているので、病識欠如があらわになりやすい 。また、自己の病気の症状を気づく過程で何らかの心理的要因が混入し、心理的な防衛機制または対処方法として病識欠如が現れる。

引用:統合失調症の病識の構造(日本看護研究学会雑誌 Vol. 34 No. 4 2011)

 

疾患は違えど、ギャンブル依存症も「認知の歪み」が起こる疾患です。充分な参考情報になりえると思います。

 

という事でこの記載について考えてみます。

病識欠落の要因

先程の記載をまとめると、病識が欠如している要因として

 

①自分を客観視できていない(認識の妄想)

②心理的な防衛機能の影響

 

これはギャンブル依存症にそのまま当てはまる部分ではないかと思います。というのも私が正にそうでした。

 

私は病院で認知行動療法を受けるまでは、自身の客観視なんて全くしていません。頭にあったのはその日の収支と店の設定状況の事だけです。

 

客観視できていれば既にかなりの金額負け続けている事や、もう取り返しがつかない事に気付けていたはずです。結局、今日ノウハウを習得して明日から毎日勝てば取り返せるという都合の良い「妄想」ばかり見ていた様に今なら思います。

 

心理的な防衛機能についても正にそう思います。

病気を認めてしまえばもうギャンブルが出来ない訳ですし、情けなくて死にたくなります。

 

当時の私は結局大負けした帰り道位でしか病識を持てた瞬間は無かったのではないかと思います。

妄想の中で生きている

この文献で病識が低い場合は「病的体験について現実感を持って捉えているか」という点が不足していると触れられていました。

 

負けた事はもう次の日には見えません。

借金は督促状を破り捨て、見なければわかりません。

 

私は自己破産までしましたが、依存から破産まで全く現実味がないまま物事が進んでいきました。

 

私も重要なのはこの「現実感」だと思います。借金のせいでご飯が食べれないという現実、返済まで何年もかかるという現実、辞めたくても辞めれていないという現実。

 

病識を生むにはこの現実味を感じる必要があります。

病識を強めるには

これらを改善するには以前私が触れたSCに含まれる「自己効力感の強化」や、「認知行動療法」が有用であると書かれています。

 

ただ認知行動療法を受けるなら病院に行かなければいけません。

 

・・・行かないですよね。

 

俺違うし!病人扱いすんな!となります。

 

なので、まず状況(事実)を全て紙に書きだしてみる事をオススメします。

 

結局、認知行動療法のグループ治療もホワイトボードに色々書き出してディスカッションする内容でした。ただ単に紙に書き出す事くらいなら問題を整理するという理由で出来ますよね。

 

そうして紙に書き出す事で強制的に自分を客観視する事ができます。そしてそれが認知行動療法の本質でもあります。

 

もし何を書いたらいいかわからない場合は下記の【仮想体験】の記事の中で詳しく書いてますので参考にしてください。

www.issyouhimitu.com

最後に

「借金の肩代わりがいけない」と言われるのも、この病識が関係してたりするんですかね。一瞬で借金がチャラになるわけですからね。現実味なんてものは全くないですね。

 

今ギャンブルされている方も簡単に客観視なんてできないと思うので、とりあえず自分の状況を全て正直に紙に書き出してみて下さい。

 

場合によってはそれを人に見てもらってコメントを貰ってみても良いかもしれません。私で良ければ存分に付き合います。

 

まずは自分の状況・病気を認める事。そこが治療のスタートです。

一緒に治していきましょう!!

 

いつも見て頂きありがとうございます!

それでは!