ギャンブル依存症セミナーin大阪に参加してきた件

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今日はギャンブル依存症セミナーin大阪に参加してきました。

 

開始1時間前にはついてしまいましたが、次々とテレビ局の方なども来られて、スゲー!とあっけにとられている間に講演会が始まりました。

 

と、いう事で今回はこの会の内容を共有したいと思います。

 

普段の会議の要領で議事録を取っていたので、本当は1万文字位の記事にしたのですが、多分そうすると読んでもらえなくなるので要点を絞って時系列で書いていきたいと思います。

 

※もしまずい内容があれば即消しますのでコメント欄まで要望ください。

開始

会場に入った際にスタッフの方が「今日は席余っちゃうかも・・」と話されていましたが、勿論そんな事はなく席はキッチリ満席でした。

 

で、定刻になり田中紀子さんがマイクを持って話されました。

 

「ギャンブル等依存症対策基本法について、本当にこの対策で良いんでしょうか?!しっかりとした対策になっていないです!」

 

「今日は本当に必要な対策はどういう事なのか知って頂きたい。」

 

という事を簡単にお話しされて、会が始まりました。

当事者の話

まずは当事者の方の話です。

 

とてもフランクな感じで、でも内容は目を覆いたくなる程な事まで赤裸々に、ご自身のギャンブル依存症の体験談について話されていました。

 

「色々振り返ると、自分は嘘ばっかりついてきてたな、って・・。」

 

「本当に今考えたらよくわからない行動ばかりしてきた。」

 

全部の言葉が刺さりました。自分にピッタリ当てはまるからですね。

 

「一緒にギャンブルをやっていた奴らもおったけど、みんな普通に出来てるのに、何故か自分だけ借金が増えてきたんですよ。なんで自分だけなんやって思ったりして。」

 

「でもコレ簡単な事なんですよ。」

 

「僕だけ依存症やったんですよ!」

 

「元奥さんからも言われました。あなたは青信号渡れ!赤信号は止まれ!が守れない人なんだ、って。」

 

~中略~

 

「色んな事が有りましたけど、今日はその経験をこうやって話せてます。」

 

「昔と違うと自信を持って言える事は、こうして嘘をつかずに正直に話せるようになった事です。」

 

「こんな自分の経験が一助になれている、そしてこれが自分の回復にもなっていて感謝しています。」

 

こうしてお話が終わりました。

 

めちゃカッコイイでしょ?

 

堂々と嘘をつかず、自分に正直に生きていける、ギャンブル依存症から回復するメリットをそのまま言葉にしていただいた様なお話でした。

 

途中で『自分の考えとは裏腹に物事がうまくいかなくなってきた』と感じた話をされていましたが、これは私もよくわかります。

 

勝てると思ってやっているギャンブルによって、逆にお金が無くなっていき、日常生活に支障が出てくる、この怖さもギャンブル依存症の醍醐味だと感じました。

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家族の話

次はご家族の方のお話でご自身の息子さんの事を話されていました。

 

ご家族の方の苦しみ、辛さについて直接話を聞いたのは今回が初めてです。なんとも言えない気持ちになりましたが、とても勉強になりました。

 

「我が家では家庭内窃盗がよく起こっていました」

 

こんな話から始まりました。

 

詳細は伏せますが、家族として親として子供のために、探り探り色んな試行錯誤をされたようです。

 

で、それでも止まらず、息子さんからは

 

「俺は1年半もギャンブル辞めたことがあるから、いつでも辞められるんだよ」

などとも言われ、悩む日々だったそうです。

 

彼のために・・とお金の管理もされていた様ですが、ここで家族の自助グループに参加し「彼を支え過ぎてしまっていた」という事に気付かれたそうです。

 

そこからは「回復は足で稼げ!」と言われたので、色んな自助グループの会場に通われたそうです。

 

今では息子さんも回復施設に繋がる事ができ「もう彼には仲間がいるし、大丈夫!」そう思える様になったと明るい顔で話されていました。

 

最後に予防教育アドバイザーとしても

「日本でも依存症と言えば病気なんだと理解してもらえる様に」

「この理解が欧米並みになる様に」

活動していきたいというお話をされていました。

 

私にも子供がいるので、当事者として、親として、とても考えさせられる時間でした。

 

何より、同じ親として本当にカッコよかったです。強くて優しい『タフラブ』の精神の支援について実践されたお話でした。

グレイスロードセンター長 池田さんの話

 「私自身がギャンブル依存症の当事者です」

 

そんな話から始まりました。

 

まずは山梨県にあるグレイスロードについての紹介でした。

ギャンブル依存症回復施設 グレイス・ロード(公式ホームページ)ギャンブル依存症からの回復をサポート

 

特徴的だったのは事業目的の部分で回復プログラムと「居場所」の提供が目的との事でした。

 

ギャンブル依存症が孤独の病という所で、その当事者の居場所を作っておられるという事ですね。

 

その後施設に来られる方について話されておりましたが、その特徴としては

 

・最終学歴 96%以上が高校卒業以上

・依存対象はパチンコ・スロットがほとんどを占めている

 

との事でした。

 

また、接してみても真面目な人が多いという印象で、基礎教育も受けて、職歴も有している人が多い事から

 

活躍できる若くて優秀な人材が多いとも言えるのではないか?」

と話されていました。

 

当事者の私からすれば、こんな事を言ってくれる人が身近にいればどれ程心強いだろう・・と沁みました。

 

その後は普段の活動の話から「山梨モデル」の話になり、普段されている社会活動の紹介をされていました。

 

街のゴミ拾いや、グランドゴルフの実施、祭り行事の参加など色んな事をされており、地域からもグレイスロードの社会活動を受け入れてもらえるようになったとの事。

 

むしろ今では、グレイスロードありきで実施できたイベントなどもあり、本当にWINWINの関係になれているそうでした。

 

ただ途中紹介されていましたが、他県では未だに当事者活動について地域から誤解されたり反対運動まで起こされてしまうケースも有るそうです。

 

という所で最後、山梨モデルとは

『当事者の回復+地域の活性化⇒メリットしかない=山梨モデル』

 

だと紹介されていました。私も全くその通りだと思います。

 

お話も終わり、本当に良いモデルケースだなぁと思っていると、ここでRICOさんが

 

「じゃあ私からインタビューしたいと思いまーす!」

と急に色々質問されていました。

 

その中でご自身の経歴などに触れつつ

 

「昔は自分の中の理想があったが、実際は駄目な人間で、そのギャップが苦しかった」

 

「でも今はありのままの自分で嘘をつく必要がなく凄く楽になった」

 

と笑顔で話されていました。最初の当事者の方と同じですね。本当にこうゆう苦しみを乗り越えた方はカッコいいですね。

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ひがし布施クリニック 辻本先生の話

とても気さくな先生という雰囲気で、最初はカジノについて話されていました。

 

とてもアツく、良いお話でしたが、内容がある程度攻めたお話だったので、割愛します。 

 

そしてご自身がアルコール依存症が専門である事からアルコール依存症の重症度(0~4段階)の話になり、そこで

 

アルコールで言うと、お酒を飲んで気分を変えようという所から、既に依存は始まっているんですよ。」(第一段階)

 

と話されていたのが印象的でした。

 

また、

 

「そして何より医療機関と自助グループの連携が大事なんです。」

 

「やめさせることは医療関係者にも家族にもできない、当事者に解決してもらわないと駄目なんです。」

 

という地域支援が大事というお話や

 

松本俊彦先生の言葉を引用し

「依存症は嘘と秘密と孤立の病、その通りだと思う!」

「依存症の回復というのは孤独から離れる事、仲間をつくる事だ。」

とアツく話されていました。 

 

また、個人的に刺さった言葉が

依存症はスリップはつきものです!それをどう活かすかです!

と話されていた事ですね。本当そうだと思います。

 

次に医療機関で出来る事について話されており、それは①診断②合併症の診断③動機づけだとの事です。そして

 

「説教や脅しは効果ないですからね。これは糖尿病の人に血糖下げなさい!って言ってるのと同じですよ!」

 

「どうしたら止める事ができるのか具体的に示すことが必要なんです。」

 

「例えば糖尿病なら1日〇歩きましょうとか、食事は〇kcalにしましょうとか、具体的です。依存症についても同じ慢性疾患と捉えて、そうしないと!」

 

とても、説得力のあるお話でした。

 

そしてその回復の道筋として先程の自助グループについて話されており

 

「依存症の治療で必要な自分を客観的に見る、弱みを知るという事は1人ではとても難しいです。」

 

「ですがこれらは自助グループに参加して、自分と同じ環境の人達を通じてこれらが出来る様になるんです!」

 

と自助グループの重要性について話されていました。

 

最後はギャンブル依存症の支援について

 

「情熱・パワーゲームでは駄目で、もっと支援をシステム化していかないといけません。」

 

「何より自助グループが主役です。当事者の事は当事者抜きで決めてはいけません。」

 

「今後は社会の誤解と偏見を解消する事が大事です。」

 

と話されていました。

ユーモアも情熱も、当事者に対するご理解もすべて兼ね備えた母性原理を体現されている様な先生でした。

 

こんなご理解のあるお医者さんが今後もっと増えると良いですね。

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RICOさんの話

 で、ここからが問題のRICOさんの話!

 

「今日はマジでヤバい話をします!」

 

開口一番がこの言葉でした・・。

 

ますは

「IRカジノ法案を通過させた際対策しっかりやります!と言っていたが実際は全然です!」とのお話から

 

「基本法の肝は『国民が安心して暮らす事の出来る社会の実現に寄与する事を目的とする』という所なんですよ。つまりこれは当事者・家族の為の法案なはずなんです。」

 

でも実際は当事者や家族の声が全く反映されていない、と怒りと落胆の混ざったお話でした。

 

 その後、依存症のデータを示して

「当事者は7割近くが1度は何らかの支援施設にはつながっているです。この中でも特に弁護士や司法書士さんに理解を頂くのは大事だと思います。」

 

という話や

「また、6割近くは1度医療機関に繋がった事はあるんです。ただ通院し続ける事が困難なケースが多いんです。だから地域との連携が大事なんです!」

 

とアツく訴えられていました。

 

と、ここで急に

「今日支援施設にご勤務されている方いらっしゃいますか~?手をあげて下さい!」

 

「あ、じゃあせっかくなので前に出てきて自己紹介してください!」

との流れになりました。

 

保健所や精神保健福祉センターの方など数名おられ、各自活動内容について話されたりしておりました。(紹介して良いか不明なのであえて書きません。)

 

で、ここから!です。

 

「今後2021年から高校の保健体育の授業で「ギャンブル障害」について、予防教育が始まります。」

 

ここで問題なのが利益相反である、との事でした。

 

その後は具体的な団体名や事例も交えて「利益相反とは何か?」という所から紹介されていました。

  

そして利益相反の問題としてとあるパンフレットの一文を紹介

 

「これは市が作成した問題の予防教育のパンフレットですが、ギャンブルはその範囲で楽しむ『娯楽』ですと書いてあるんですよ。」

 

「これじゃあ、予防どころかギャンブルは娯楽だって逆に推進してますよね?!」

 

「だからカジノを推進している団体に予防教育の資材を作らせるのは駄目なんです!」

 

と、話されていました。

 

海外では利益相反の害がないように第三者委員会が絡んでいるが、日本は野放しになっている様で、それにより問題が出てきているとの事でした。

 

 

他にもパンフレットに公的団体や基幹病院の名前を大きく書き、誤解させるようにしているが、実際の制作団体は裏に小さく書いてある等の問題も指摘されていました。

 

途中でとあるギャンブル産業のポスターについても触れ

 

「この業界側が作成したパーキングのポスター、依存症になったら休憩して、また戻りましょう!って・・我々はそれを再発というんですよ!これ最も自殺が多いケースですからね!」

 

「他にも競艇のパンフレットとかギャンブルは自然に治りますとか、こんな事が堂々と書かれています!是非1度手にとってみて下さい。ホント吐き気がしますよ。」

 

と力説されていました。

※この辺のデータについては私も以前調べた事が有るので下記の記事を参考にしてください。

www.issyouhimitu.com

そして

「大阪の街を守るのは、大阪の街を守ってきた人たちにやってほしい。」

「行政は利益相反団体とくっつかないでほしい。」

と訴えておられました。

 

ちなみに会場はこの話の最中「え~!」とか「うそぉ。」と驚きの声が多く挙がっていました。なので現状、利益相反の事実についてはかなり認知は低いと思われます。

 

あとは予算の話

「カジノ管理委員会予算が29億円に対して、ギャンブル等依存症対策費いくらか知ってます?・・・0円ですよ!」

 

と以前から訴えられている、民間団体の負担が重過ぎ支援がなさすぎるという点について話されていました。

 

あとは社協さんを巻き込んだ活動が良いという話や、新潟が成功しているという話、自助グループに繋げる支援を進めるべきだというお話などをされていました。

 

関係者会議の裏話もありましたが、書いて良いかわからないのでやめておきます。

 

もっと本当は終始暴露話でしたが、流石に書けない内容ばかりで残念ですね。

 

そして最後はご自身の活動の紹介もされており、

 

「チャンネル登録よろしくね」

 

との事でした。笑

youtu.be

最後に

とても勉強になりました。

 

私はネットの中でしか何もできていませんが、やっぱり実際に活動されている方は違いますね。輝いているというかなんかキラキラしてました。

 

あとは、これだけ情報社会なので利益相反や1を100と言う様な情報発信についてはやはり注意が必要であると感じました。

 

もっと正しい事を大きい声で言えるようになる為に、発信力が欲しいですね。

 

私としては地道にYouTube等やっていくしかありませんが、同時進行で命を賭けて発信している人は全力で応援していきたいと感じました。

 

まとまってますかね?

この記事だけで数時間書いているので最後集中力が切れてしまいました。

 

誤字脱字があれば後日修正いたします。

 

素敵な会をありがとうございました!

お疲れ様でした。